もう食べられるかな –自然との対話-

2023.07.03

 1学期-園庭に様々な実がなりました。グミ、ヤマグワ、アンズ、ビワ、スモモ。子どもたちはその実を食べていました。地面に落ちている実は、集めてままごとの材料にして遊びました。

 グミの実を口に入れた瞬間、顔をしかめてる子ども(おそらく渋かったのでしょう)。グミの実を食べた後、へたと種がくっついた状態を嬉しそうに見せる子ども。木になっているアンズの実を見つめながら「オレンジ色がおいしんだよ」とつぶやいている子ども。「前に食べたのは少し硬かったけど、このアンズは柔らかくておいしい」と以前に食べたアンズと比べている子ども。ビワの実を「酸っぱいけどおいしい」「今日のはあまーい」「種が多いよね」「皮をむくのも楽しい」と会話をしながら食べる子ども。味覚を楽しんでいる子どもたちです。子どもたちのみずみずしい感性の育ちです。このみずみずしい感覚を持ち続けるために、変化する自然に目を向け、経験を通して、様々なことを感じてほしいと願っています。

 この頃は、スモモが赤く熟していくのを見つめている子どもたちです。直感的に「食べたい」「食べれる」と思う子どもたちです。その思いを深めていくことが重要です。
 「甘酸っぱくておいしい」と早速食べた子どもたちの感想。
 「まだ、赤くないから酸っぱいよ」「赤くなるまで待ってたらカラスに食べられるよ」どのタイミングで実を取り、食べたらよいか、考えている子どもたちです。
 自然は絶えず変化しています。その変化する状況に対応している子どもたちです。「もう食べごろかな?」「まだ、酸っぱい?」「でもカラスが食べにくる?」「もう食べられるかな?」まさに自然との対話をしているようです。
 夏の暑い時期は、たくさんの樹木でできる緑の木陰で遊ぶ子どもたち。寒い冬は、太陽の光がたくさん注がれる庭で遊ぶ子どもたち。無意識に自然と対話し、活動しているように感じます。

 これらの子どもたちの姿は、「ヒト」としての能力と、「人」としての考える力を駆使しているように感じます。子どもたちの生きていく力、生きる力が育まれているのです。そして恵み(食べられる実、樹木の緑、太陽の光)を与えてくださった神さまに感謝することを通して、生かされていることを感じることができるのではないでしょうか。

穏やかな気持ちで「あたたかな まなざし」を一人ひとりに注いで、子どもたちの生きていく力、生きる力、生かされていることを感じる心を支えていきましょう。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき