新しいことに取り組む力

2023.01.10

 新しい年2023年を迎え、神さまの守りの中で健康を支えられ生活できることを感謝します。園児、ご家族の方、保育者一人ひとりが穏やかに過ごせるように、地域、日本、世界が穏やかで平和でありますように祈ります。そして、希望に満ちた有意義な一年になるように励みたいと思います。


 1月1日元旦、ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサートを家族で視聴していました。
 驚いたことに、今年はニューイヤー・コンサート、15曲のうち、14曲が初演奏だったことです。初演奏曲はこれまで多くて5曲程度だったそうですが、今年はその約3倍で、これほど初演奏曲が多いのは同コンサート史上初めてだそうです。
 指揮者のフランツ・ウェルザー・メストとウィーン・フィルのコンサートに取り組む思い、チャレンジが感じられました。


 新しいことに取り組む力、チャレンジする力は、幼児期に育てておきたい力です。
 自分で考え、自主的に、主体的に取り組もうとするのか、今までのことに影響されてしまうのか、周りに影響されてしまうのか、他者の考えに依存するのかは、幼児期の過ごし方によると思います。
 子どもたちの、遊び、生活の中には新しい経験や新しく取り組み、チャレンジすることがたくさんあります。その時々の周りの大人の対応で、新しいことに取り組む力、チャレンジする力の育ち方は違ってきます。
 失敗しないように周りの大人が、すぐに正しい方法、答えを教えてしまうと、子どもたちは周りの大人の言葉に従って行動したり、正しい方法や答えを聞こうとします。これでは、新しいことに取り組む力、チャレンジする力は育ちにくくなってしまいます。
 子どもたちは、本来思考力、創造力、表現力などの力を持っています。その力を使って、子どもは自ら新しいことに取り組み、自分で考え新しいことを生み出し、あるいは、友だち、大人の意見を聞いたり気づいたりする中で、一人ひとり自信をもって行動できるようになります。
 ニューイヤー・コンサートに感銘を受けたと同時に、子どもたち一人ひとりが持っている力を信じ、新しいことに取り組む力が育つようにと願いつつ、保育に取り組みたいと思いました。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき