『創造性』の育ち

2016.03.01  幼稚園での劇遊びからは、総合的な子どもたちの育ちが感じられました。
 表現に目を向けると、子どもたちはプロセスの中で表現を楽しんでいました。体を動かす表現、友だちとのやり取りの表現、言葉での表現、歌での表現、製作での表現・・・。子どもたちの創造的な表現には本当に目を見張ります。

 子どもたちの「創造性」はどのように育っていくのでしょう。
 幼児期の子どもたちは、感動したことを素直に自由に表現します。音楽に合わせてリズムに乗り自然に手足が動いています。感じたことを率直に言葉で表現します。子どもが安心して、自信をもって表現できることが大切です。
 創造性を育てるためには、子どもたち自身が五感を通して経験すること、つまり、自分の目で見たり、耳で聞いたり、手で触ったり、口で味わったり、鼻で香りを嗅いだりして、発見し、考え、自分で創意工夫して、主体的に行動して、思いを表現できるような体験をすることが大切です。
では、なぜ幼児期に「創造性」を育てることが大切なのでしょうか。
未来を生きていく子どもたちは、成長していく中で、文化を継承するだけではなく、新しい文化を創り出す力が必要になります。そして、時代の変化に適応できる力も必要になってきます。

「創造性」の育ちを育むために、幼稚園では「あたたかな まなざしを」注いで、一人ひとりの表現を見守りたいと思います。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき