朝の陽光と朝ごはん

2017.05.01

 今月は、子どもたちの生活リズムをヒトの生体リズムで考えてみましょう。

 ヒトは本来、昼間に行動する動物です。朝、太陽が昇ると起き、食べて、活動して、太陽が沈むと寝る動物です。

 幼稚園に通う子どもで考えてみますと、『朝、太陽が昇ると起きて、朝食を食べて幼稚園に行く。幼稚園で遊び、家に帰る。夕食を食べて、太陽が沈み暗くなると寝る。』となります。この『(太陽が昇ると)起きる⇒太陽が昇っている時間帯に、食べる⇒排泄する⇒活動する(遊ぶ)⇒太陽が沈んだら体を休めるために、寝る』といったリズムが大切です。
 当たり前のことに思えるかもしれないのですが、このリズムを整えることは、子どもが健康に生活するための第一歩です。

 ここで、ポイントとなるのが起床です。人間の体内時計は約24.5時間と言われています。しかし、人間の社会は24時間です。ズレがありますね。このズレを調整するのが、朝の陽光です。朝、太陽の光を浴びて活動を開始することで、この体内時計がリセットされるそうです。
 朝の太陽の光を感じた脳は、「おはよう」と目覚めます。目覚めた脳が動くためにはエネルギーが必要です。朝ごはんです。朝ごはんを食べると体温が上がり、活動しようとする意欲がわいてきます。朝ごはんは、脳が動くため、そして、活動するための大切なエネルギー源です。

 生活のリズムを整えるためにも、朝、お子様にあたたかなまなざしを注いで「おはよう」と声をかけ、カーテンを開けて、朝の陽光を浴びて、朝ごはんをしっかり食べて、1日をスタートしませんか。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき