非認知的能力

2017.09.01

 今年の夏休みは、特に暑かったですが、いかがお過ごしでしたか?お子さまたちは、夏休みにいろいろな経験をしたことと思います。
 2学期が始まりました。まずは、子どもたちの幼稚園生活のリズムを取り戻してほしいと思います。

 さて、今月は「非認知的能力」について考えましょう。
 皆さん「非認知的能力」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。今、世界の乳幼児期教育で注目されているキーワードです。

 文字が読める、書ける、数が分かるなどIQで測れる力を「認知的能力」と言います。
一方、IQなどで測れない内面の力を「非認知的能力」と言っています。本園が大切にしている「心の育ち」です。
 乳幼児期には、この「非認知的能力」を身に付けることが大切といわれています。この力は一生残ります。

 「非認知的能力」とはどのような力なのか、具体的に一言で表現することは難しいです。目標に向かって頑張る力、人とうまく関わる力、感情をコントロールする力などです。そして、「非認知的能力」は子ども主体の遊びの中で育つと言われています。
 子どもが夢中になって、いきいきと遊び、工夫したり、悩んだり、納得するまで遊びを繰り返すなかで、意欲、探究心、思考力、創造性、自主性、自律性などが育まれます。また、友だちと遊ぶなかで、子どもは自分と他者との違いを知っていきます。認め合い、力を合わせることの楽しさ、喜びを味わうまでの『プロセス』を大切にすることで、社会性、協調性、尊敬する心、思いやりなどが育まれます。

 「やってみたい」「知りたい」といった子どもたちの自発的な遊びを大切にし、遊びのプロセスの中で「なぜかな?」「この方法どうだろう?」「別のアイディアは?」・・・・自分で、そして友だちと共に考えることを大切に、「非認知的能力」が育つよう、「心の育ち」を願いつつ、子どもたちに「あたたかな まなざしを」注ぎ、関わりたいと思います。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき