友だちと共に

2017.11.01

 子どもたちは、友だちと遊ぶなかで、自分と他者との違いを知っていきます。

 子どもの最初の遊びは一人遊びです。そして、友だちと同じ遊びをしている平行遊びもします。二人で遊ぶようになり、そして、友だち同士、遊ぶ楽しさを感じていきます。

 幼児期は、子ども同士ではトラブルの解決ができなかったり、力の強い子ども、強い口調の子どもが優位に立つことが多いので、大人のとりなしが必要となってきます。お互いの思いを丁寧に聴き、なぜそうなってしまったのか、どうようにすればよかったのかなどを子どもと一緒に考えることが重要になってきます。そのためには間に入る大人のゆとりが必要ですね。
 たくさんのぶつかりあい、けんかや葛藤を通して、考え、悩み、時間はかかりますが理解し合い、『共に生きる』ことを学んでいきます。認め合い、力を合わせることの楽しさ、喜びを味わうまでの『プロセス』を大切にしていきたいですね。

 子どもたち同士があたたかな雰囲気の中で、助け合い、認め合い、楽しいこと、悲しいことも共にする生き方を感じてほしいと願います。そのためには周りにいる大人たちが、『今』『このとき』を大切に生活し、あたたかなまなざしをそそぎ、見守ることが大切です。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき