自分で考える力
自分で考えて、決断し、責任を持って行動することは生きていくうえで大切なことです。子ども自身が考える機会、選ぶことを経験できるようにすることで、自律心、思考力が育っていきます。
自分で考える力を育てるためには、子ども自身が考える機会を持つことが必要です。子どもたちの周りにいる大人たちは、子どもの問いかけに対してついつい答えを教えたくなります。正しい答えを早く教えようとしてしまうこともあります。しかし、真の知識の獲得は、子ども自身が考えて得られた結果です。
また、考える力を育てるためには、子ども自ら選ぶ経験が大切です。
本園は保育室では「自由活動」、戸外では「外遊び」が充実した遊びになるように、保育者が子どもの発達に応じて、環境を整えることを大切にしています。
子どもたちは、保育者が準備した環境から何をして遊ぼうか「考えます」。
これをして遊ぼうかな? あれをして遊ぼうかな? 友だちと遊ぼうかな?・・・
心の中でいろいろと葛藤することもあるでしょう。
このようにさまざまに葛藤することが大切です。
考えることは、人間性を豊かにすることにもつながります。野に咲く花がどうして育つのか考えること、自分のことだけでなく友だちのことも考えること、見えない世界にも心を向けることなどは、人間らしく育つために必要なことです。
あたたかなまなざしを注いで、子どもが考えているときを、慌てず、焦らずに、見守りたいですね。
アウトドア派園長・あかぎ としゆき