「心の育ちを大切に」

2019.01.10

 新しい年2019年、子ども、ご家族の方、保育者一人ひとりが平和に過ごせるように、幼稚園、地域、日本、世界が平和でありますように祈ります。そして、今年も神さまの守りの中で生活できることを感謝し、希望に満ちた有意義な一年になるように励みたいと思います。
 
 年末から年始にかけて様々なスポーツがテレビで放映されていました。高校生の駅伝、ラグビー、サッカー等々。関西学院高等部も全国高校サッカー選手権に出場し、私が担任をした本園の卒園児も出場し頑張っていました。年始は箱根駅伝、ライスボール等ありました。
 箱根駅伝終了後、5連覇を逃した青山学院大学の原監督がインタビューの中で「学生たちは精一杯頑張っていました。一緒に生活をして、学生たちが日々努力している姿を目の当たりにしているので後悔はありません。学生は、あきらめない心、生きる力を、箱根駅伝を通して学んでいます。負けると悔しいです。プロセスを大切にして文武両道でやっていきたい。」といった内容をお話されていたと思います。

 聖書には、「競技場で走る者は皆走るけれども、賞を受けるのは一人だけです。あなたがたも賞を得るように走りなさい。競技をする人は皆、すべてに節制します。彼らは朽ちる冠を得るためにそうするのですが、わたしたちは、朽ちない冠を得るために節制するのです。」(コリントの信徒への手紙一 9章24章、25章)に記されています。
 競技は真剣であり、勝つことを目標に頑張ります。たとえ負けるようなことがあっても、悔いのないように競技をしているでしょう。朽ちない冠を得るためとは、目に見えないことを大切にすることで、この世の名誉だけを得ることではありません。

 今の教育、保育で大切にしたいことの一つに、豊かな人間性を養うこと、学びに向かう力を育むことがあります。目に見えないこと、心を大切にすることです。

 子どもたち一人ひとりが、一日一日平和に過ごせますように、心に寄り添い、あたたかなまなざしをそそぎ、心の育ちを大切に過ごしたいと思います。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき