問題の解決力
私たち人間は何万年もの長い歴史の中で、今の新型コロナウイルス感染症拡大と同じような困難を経験してきました。しかし、必ず人間は、その困難乗り越え、問題を解決して、進歩してきました。新型コロナウイルス感染症の状況においても必ず乗り越えることができると信じています。
あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。
コリントの信徒への手紙一 10章13節
今月は「問題解決力」について考えてみましょう。
幼児期に育てておきたい力の一つに「問題の解決力」があります。人間は生きていく中で、様々な問題に出遭います。その問題をどのように解決するのでしょうか。他人の考えに依存するのでしょうか。自分で考えて解決していくのでしょうか。それは、幼児期にどのように過ごしてきたかが大きく影響します。
周りの大人は、子ども(我が子)のことがどうしても心配で、干渉したり、正しい答えをすぐに教えることが特に幼児期には多いです。しかし、周りの大人の考え方、感じ方の押し付け、周りの大人の指示に従って生活する状況ばかりでは、子ども自身に必要な問題解決力は育たないと思います。
キーワードは「自分で考えて、行動すること」です。子どもは、その子なりの感じ方がある事、考えがあることを心に留めておきましょう。
子どもは問題に取り組み、自分で考えて発見したり、大人の助けの言葉を聞いたり気づいたりするうちに自信がつき、生き生きと行動するようになります。子どもにとって、生活も、遊びも、友だち関係も、すべて人生の新しい経験です。子どもはどのようにその環境や状況に適応するのでしょうか。周りの大人は、子ども自身が創造力、表現力、思考力、直観力などの力を持っていることを感じなければならないでしょう。これらの力を駆使して、子どもは新しい問題に取り組んでいきます。そのプロセスが成長にとって大切です。
子ども自身が問題を自分で解決しようとする心を持っていることに気づく、大人の心遣いが必要ですね。「あたたかな まなざしを」注ぎ、ゆとりをもって成長を見守っていきましょう。
アウトドア派園長・あかぎ としゆき