深まる秋を感じながら

2021.11.01

秋の深まりを感じる季節となりました。

子どもたちが「秋」を感じるのはどのようなものでしょうか?
 どんぐり、 サツマイモの収穫、 虫の音、赤くなったザクロ、 色づく木の葉・・・・・。
保護者の皆さまは いかがでしようか
 朝夕の冷たい空気、金木犀(キンモクセイ)の花の香、秋桜(コスモス)、秋明菊 (シュウメイギク)・・・・・。
私は、
「園庭を通して見える、沈む 茜色の 夕日」 に 深まる秋を感じます。

 幼児期の五感の発達は著しいですが、現代は感覚の世界が乱れていると懸念しています。
 いつも様々な音があふれており、時間に追われ、ゆっくりと目を留めること、静寂さを求めることは難しい時代になってきました。

 幼児期からよく見ること、耳を傾けること、子どもたちのデリケートな感性を大切にして、経験を豊かにさせてあげたいですね。

・今の季節、木の葉が色づき始めます。 いろいろな色、形の落ち葉を子どもたちは集めますね。
 お子様と一緒にその美しさを感じましょう。
・変わっていく茜色の夕焼けの空にしばし立ち止まり眺めてみましょう 。
・いろいろな大きさ、形をしているどんぐりを探してみましょう。
・夜の草むらから聴こえる虫たちの音色に、耳を傾けてみましょう。
・子どもたちが、その不思議さ、おもしろさなどに驚きの心を持つように、あたかな まなざしをそそいで、周りにいる大人が関わって いきましょう 。

子どもたちがみずみずしい感性を持ち続けるように、美しいものに目を留めて見ること、小さな音にも耳をすまして静かに聞く楽しさを経験することが大切です。その経験が豊かな感性を育てます。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき