『知恵』と『知識』

2022.01.10

 新しい年2022年、子ども、ご家族の方、保育者一人ひとりが 穏やか に過ごせるように、
神さまの守りの中で生活できることを感謝し、 幼稚園、地域、日本、世界が穏やかで平和で
ありますように祈ります。そして、希望に満ちた有意義な一年になるように励みたいと思い
ます。


 現代では、子どもたちの周りにも 情報があふれ、すぐに情報を得ることができます。情報を得て、知識を獲得することは、決して悪いことではありません。しかし、知識を頭で覚えるだけでよいのでしょうか? 『知識』が どんなにたくさんあっても、『知恵』は身につきません。『知識』は情報を知っていることを指すのに対し、『知恵』は知っているだけでなくそれを活かす能力だと言われています。


 私たちは毎日、数多くの問題に直面しますが、問題を対処するのに大切なのが『知恵』です。 私たちは 『知恵』をしぼり様々なことに対応しています。
 子どもたちは、毎日の生活、遊びの中で、多くの学びがあり、 成功体験 ・ 失敗 体験を含めて、喜び・悲しみ、充実感・失望感などを感じながら、様々なことを学んでいます。 これらのプロセスの中で 、『知恵』を身につけて いくのだと言えます。


このようにして得られた『知恵』は、これからの歩み (幼稚園→小学校→中学校→高等学校→・・・と続く人生において)に大きな力 となり、この力を基礎に、さらに多くの『知識』を積み重ねることができます。そして、新たな『知恵』を身につけていきます。


『知恵は宝石よりも尊く、あなたの望む何物も、これと比べるに足りない。』


旧約聖書(口語訳) 箴言 3 章 15 節


子どもたちにとって『知恵』は、「宝石」とも言えるでしょう。 子どもたちが体験しながら『知恵』を身につけていくプロセスを守り育てていくことが、私たち周りの大人の役割ではないでしょうか。


あたたかなまなざしを注ぎ、この大人の役割を喜びたいですね。

アウトドア派園長・あかぎ としゆき