~アドヴェントを過ごしながら~ - インマヌエル -
~アドヴェントを過ごしながら~ - インマヌエル -
ラテン語で「来るべき」という意味であるアドヴェントは、キリストが地上に来られるという約束と、それに対する期待をあらわし、「待降節」と訳されています。クリスマスを迎える準備の時で、12月25日より前の4回の日曜日を経て、クリスマスに至る期間がそれに当たります。教会の暦では、今年は11月30日(日)からアドヴェントですが、今年の幼稚園のクリスマス礼拝は、12月20日に行われますので、11月23日(日)からアドヴェントに入っています。
保育者はイエスさまの降誕物語を心に留め、クリスマスの意味を考えつつ、そのプロセスを大切にします。子どもたちは日々の礼拝でイエスさまがお生まれになった話を聞き、本当のクリスマスの意味を考えていきます。
飼い葉桶の中で布にくるまって寝かされている赤ちゃんイエスさまを見て、羊飼いや博士たちはどのような気持ちになったのでしょう。また何を思ったのでしょう。深い喜びに満たされたのではないでしょうか。
アドヴェントの日々「『インマヌエル』神さまが共にいてくださる」ことを心に留めて、子どもたち一人ひとりに「あたたかな まなざし」を注ぎ、穏やかに過ごしましょう。
この時期、街中は一気にクリスマスの装いになりますが、本園では少しずつクリスマスを待ち望むこととして、園の装飾も工夫を凝らし、少しずつ増やしていきます。
登降園時に、お子さまと一緒に気付いていただければ嬉しいです。
☆アドヴェントクランツ☆
本園ではクリスマス物語の聖画を各保育室に飾り、アドヴェントクランツのろうそくに火を灯して、日々の礼拝を守っています。ろうそくは4本あり、1週ごとにろうそくの灯火が増えていきます。1週目は「希望-預言のキャンドル」、2週目は「平和-天使のキャンドル」、3週目は「喜び-羊飼いのキャンドル」、4週目は「愛-ベツレヘムのキャンドル」とそれぞれに意味があります。次第にクリスマスが近付いてくる事をろうそくの灯火が増えていく事でも感じてほしいと思います。
今年はどのようなアドヴェントの日々を過ごし、クリスマスを迎えることができるでしょうか。待つ喜びをゆっくりあじわいつつ、神さまの守りのなかで、豊かなときを過ごすことができますように。
「見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は「神は我々と共におられる」という意味である。 (マタイによる福音書1章23節)
主幹保育教諭 赤木 敏之

