~気温を感じること~

2024.11.06

~気温を感じること~

秋分を過ぎ、朝晩は涼しくなりましたが、日中はまだ暑い日が続きます。一日の寒暖差が大きい為、お子さまの服装はどうしようかと、迷われている方もおられることでしょう。
 

 私たちは暑さ寒さを皮膚で感じています。外界の気温を皮膚が感知して、脳にその情報が伝わり、自律神経がはたらいているのです。暑いと感じたときには血流を活発にして、汗をかいて熱を発散しています。逆に寒いと感じたときには血流を滞らせ、毛穴を閉じて、できるだけ熱が逃げないようにしています。体温調節のメカニズムです。

 自律神経は、心臓や胃や腸の働き、体温調節などを無意識のうちにコントロールしています。いわば自分の意思ではどうにもならないのが自律神経です。

体温調節は、血管の収縮・拡張機能の働きがポイントです。個人差はありますが、幼少期に暑さ、寒さを感じること、そして、人間の持っている機能、つまり自律神経を働かせることが大切です。そうすることで自律神経のバランスが発達していきます。

 気温が下がり始める初秋から中秋の移行期に、長袖を着ることは、体温調節のメカニズムから考えると、外界の温度(気温)をキャッチする部分を覆うことになります。覆ってしまうと、人間本来の適応と機能が働きにくくなるのです。

 涼しい時、寒い時、体温を維持しないといけない部分は体幹です。体幹部分が冷えないように衣服で覆うことが重要なのです。薄着(半袖)で過ごすことは、免疫系を刺激し、風邪をひきにくくする効果があるとも言われています。

 日中、子どもたちは園庭で遊びます。気温が上がることがありますので、長袖だと汗をかきます。登園時に涼しい場合は、半袖の上に薄手の長袖シャツを羽織り、幼稚園での活動中は半袖で過ごせるようにしてみましょう。

 体調を崩している時は別として、涼しくなる今の時期、元気な時は少しずつ、血管の収縮・拡張機能を育てていく着方を試してみてはいかがでしょうか。

 今年も私はできるだけ半袖で頑張ります。

  

F I 赤木 敏之