2026.09.02
~指先の感覚~
皆さま、今夏いかがお過ごしでしたでしょうか。
健康を支えられ2学期を迎えられましたことを神さまに感謝いたします。
この夏、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの方の講演を聴く機会がありました。人型ロボットが急速にいろいろ動作が出来るようになってきた現在「子どもたちが幸せな未来を」生きるためには、乳幼児期には五感を使った遊びをたくさん経験してほしいと話されていました。特に、指先の触覚に頼る遊びをたくさん経験してほしいとのことでした。
触覚は、触ったり、触れられたりすることを感じる感覚です。触覚には「情緒を安定させるはたらき」「防衛するはたらき」「識別するはたらき」「自分の身体を把握するはたらき」があります。
子どもたちは日々園庭で触覚を使い遊んでいます。砂場での遊び、植物を使ったままごと、泥遊び、虫を捕まえて持つことなど。
真砂土(小屋の下にある土)をふるいにかけて、サラサラした土(子どもたちはサラ砂と言っています)と小石を分けて、サラサラになった土を指先で触り感触を楽しんでいます。今度はそのサラ砂を水と混ぜてチョコレートが溶けたようなペチャペチャ状態にし、手のひらで「ペチャペチャー」と笑いながら感触を楽しんでいます。触覚をフル活動させて嬉しそうに遊んでいます。
時に蚊が腕に止まったら、サッと払います。皮膚を通して感じたときの触覚の防衛するはたらきですね。
団子作りは、手のひら、指先の触覚をたくさん使う遊びです。団子作りからいろいろなことを子どもたちは学んでいます。指先の触覚で、砂、土の性質の違いを識別しています。砂・土と水を混ぜた時の割合による変化、形の大小、その他遊びの展開によっては数などを学んでいます。保育者から教えられるのではなく、子どもたちが主体的に遊び、活動をする中で身につけていくことが重要です。
子ども一人ひとり感覚系の遊びの中や生活で体得したことが、生きる力、生きていく力の基礎的な力となるのです。
遊んでいる子どもたちの側に居て、ついつい声を出して教えてしまいそうになることも、時には我慢して、あたたかなまなざしを注ぎ見守っていきましょう。
主幹保育教諭 赤木敏之